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米NIST、ステーブルコインの安心・安全・信頼性を調査

米国商務省の非規制機関である国立標準技術研究所(NIST)は、ステーブルコインのアーキテクチャと実装に関連するさまざまなセキュリティの考慮事項を記載した草案を発表した。

過去1年間のトップ20のステーブルコインの調査からNISTは、ペグを保持したトップ5のコインは、トップ20全体の時価総額の87%を占めていることを指摘。ペグを維持できた時価総額上位5つのステーブルコイン以下の通り。

偶然にも、5つのトークンはすべて米ドルにペグされており、調査期間中、平均最小値$0.9934 (-0.66 %)、最大最小値$0.9871 (-1.29 %)となった。

NISTはまた、調査時点で時価総額3位だったステーブルコインのテラUSD(UST)が2022年5月にペグを失ったデススパイラルにも注目した。報告書では、不正または恣意的な発行、担保の盗難、スマートコントラクトの脆弱性、データオラクル、基盤となるブロックチェーンの悪用などのセキュリティ上の懸念を示した。

NISTは、ステーブルコインの発行者に与えられた信頼を考慮すると、システムの作成者、維持者、管理者がその特権的な地位を利用して、投資家や保有者に対して欺瞞的または悪意を持つ可能性があると推測した。

「今回のセキュリティ分析では、サードパーティ市場においてほとんど同じように機能し、固定価格でコインによる商品の売買を可能にする2つのステーブルコインが、大きく異なるリスクプロファイルを持つ可能性があることがわかった」

NISTによると、中央集権型金融(CeFi)アーキテクチャは、人間の信頼性への依存度が高いため、信頼の問題に対してより脆弱であり、一方、分散型金融(DeFi)は、スマートコントラクトコードの複雑さと重要な機能の増加により、一般的にセキュリティ問題に対してより脆弱であるという。

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