ポイント
・28,000ドルに上昇
・UBSによるクレディスイス買収でBTC上昇
・3月利上げが確実視される一方、6月利下げ開始観測浮上
・新たな上昇トレンドが始まった可能性
昨日のBTC相場
週末のBTC相場は上昇。
金曜日に26,000ドル(約345万円)に乗せると、CPI後に付けた年初来高値を更新。未明にかけて28,000ドル(約370万円)台に上昇している。
金曜日未明にJPモルガンなど米大手11行が株価が大きく下落していたファーストリパブリック銀行へ300億ドル預金を置くことで資金繰りを支援するとしたことを受け、BTCは上昇、26,000ドル台に乗せた。
一方で、3月FOMCでの25bp利上げ織り込みが9割近くにまで上昇、アジア時間は火曜日に付けた年初来高値に上値を抑えられたが、海外時間に入り欧州株が高寄りすると年初来高値を更新、27,000ドルにワンタッチした。
米株オープン後、救済を受けたファーストリパブリック銀行など銀行株が失速する中、BTCはやや値を下げるが、3月FOMCで利上げが打ち止めになるとの観測から米長期金利が低下、また海外拠点設立を検討しているとの報にコインベース株が上昇、BTCは底堅く推移した。
土曜日早朝、UBSがクレディスイス(CS)の買収を協議しているとの報を受け、BTCは27,000ドル台に乗せた。
日曜日にはUBSが10億ドルでの買収を提示したとFTが報道、CSは買収価格が低すぎると反対しているとBloombergなどが報じ、スイス政府が同行の一部国有化を検討しているとロイターなどが報じるなど、事態は混とんとしていた。
そうした中、トロン創設者のジャスティン・サン氏が15億ドルでの買収をオファー、暗号資産業界にやさしい銀行づくりを目指すとしたことを受け、BTCは上昇。
この提案がどこまで影響したかは疑問だが、続いてUBSがCSを20億ドル以上で買収することが発表され、最終的にはスイス政府が90億ドルの損失保証を提供することで30億フラン(約32億ドル)で買収することとなった。
日曜日で他市場が締まっている中、リスクオンの買いが集中する形となり、BTCは28,000ドルに乗せている。
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